「ジオン注(痔核治療)」とは、脱出を伴う内痔核に対して、注射による治療を可能にしました。
「脱出を伴う内痔核」にジオン注を投与して痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定させる治療法です。
痔核を切り取る手術と違って、痔核の痛みを感じない部分に注射するので「傷口から出血する」
「傷口が痛む」ということではなく、入院期間の短縮も期待できます。
当院では1泊2日の入院で治療することができます。
ジオン注を投与する前に肛門周囲への麻酔か、下半身だけに効く麻酔を行い肛門周囲の筋肉を緩め注射しやすくします。
ジオン注はひとつの痔核に対して図のように4か所に分割して投与します。これは痔核に薬液を十分に浸透させるための方法で、四段階注射法といいます。複数の痔核がある場合は、それぞれに投与します。
投与後しばらく点滴を続け、麻酔の影響がなくなるまで安静にする必要があります。
ジオン注の有効成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸というものです。 ・硫酸アルミニウムカリウム 出血症状や脱出症状を改善 ・タンニン酸 硫酸アルミニウムカリウムの働きを調節
投与後の早い時期に痔核へ流れ込む血液の量が止まります。1週間~1か月で指示組織が元の位置に癒着・固定して、脱出がみられなくなります。
詳しい治療についてはお問い合わせください。 電話: (0166)85-2222 ・ Fax (0166)58-9120 Mail: toiawase@pippuclinic.pippu.hokkaido.jp