ライン

理       念

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院長

福田 正人
比布町立ぴっぷクリニック 院長



 町立ぴっぷクリニックは地域医療、福祉、介護、住民への貢献と、優しくおもいやりのある安全、確実な高度先進医療をめざして皆様の健康とすこやかな生活をご支援することをお約束致します。
  21世紀を見据えた新ぴっぷクリニックは三次元画像解析装置を備えた3DヘリカルCT、ハイテクノロジーを駆使した手術室、外来、病棟入院システムを導入致しました。
 また、診療体制は各専門分野医師による専門外来、さらに周辺医療機関との密なる連携により新しい高レベルの地域システムを構築してまいります。

理念画像

(北海道経済 平成12年5月号より)

腹部に小さな穴を数ヵ所開け、そこから超小型カメラやマジックハンドのようなかん子を入れて患部を摘出する腹腔鏡下手術。切開部分が小さく治りも早いのが特徴で、胆石手術に始まり、胃がんや肝臓の疾患、盲腸や十二指腸手術など適用例は確実に広がっている。ただ、国内にトレーニングセンターがなかったこともあり、経験を積んだ医師はまだ少ないのが実情です。
 旭川医大卒業後、国立札幌病院、旭川医大などの勤務を経てアメリカに渡った加藤医師は、ミュンヘン大、ニューヨーク医大などでトレーニングを積み、帰国後92年4月に北見小林病院でチームをつくり道内初の手術を成功させている。その後も数多くの手術を担当し、この分野では第一人者に数えられている。

平成10年にぴっぷクリニックの院長に就いたが、今回の新築にあたっては、最新、高いレベルの医療を提供できる設備を整えた。
たとえば、ヘリカルCTスキャン。手術前シュミレーションなどを容易にサポートする三次元画像処理機能を備えている。
 このほか手術室、リハビリルーム、血液や心電図検査コーナーなど、どれも都市部の病院並み、それ以上の設備を誇っている。
 病床数は19。 病室は全10室だが、個室の割合を多くし、7室が一人部屋(うち1室は特別室)で、残る3室が4人部屋。ベッドはすべて電動で、各床に冷蔵庫、電話、テレビが装備されている。
 全館バリアフリーで床の段差を一切なくし、また、手すりに各室名を表示する点字シールを張るなど、高齢者や身体に障害を持つひとができるだけ不自由なく利用できる配慮も行き届いている。

 このほか、院内PHSを使ったハンディーナースコールシステムを導入。 患者のコールに、昼夜を問わずすみやかに対応できるようになっている。 全国でもまだ導入例のきわめて少ない、画期的システムだ。
 こうしたきめ細やかな配慮は「これからの医療はサービス業。医療技術はもちろんだが、さらに接客というサービスも考えなければ」という院長の考えから。『高齢者、身体障害者などが円滑に利用できる建築の促進に関する法律』(ハートビル法)に基づいている。

 機器、設備だけでなく、スタッフも充実しており、院長のほか内視鏡検査と診療及び当直は旭川医大を含み医師団で担当。 看護師、看護助手のほか放射線技師、臨床検査技師まで配置。事務員も含めスタッフ30人態勢だ。
 ちなみに、ここのスタッフの履物はランニングシューズ。患者さんのコールに素早く応え、同時に看護婦の腰などへの負担も少なくしようというものだ。
 スタッフも機器も充実したこのクリニックを「オープン化、共有化させて充実した地域医療を」というのが院長の考え。「当麻、上川、鷹栖、和寒など道北圏にはそれぞれ循環器、内科、外科などのスペシャリストがいます。 これらの診療所をネットワークで結ぶことで、総合病院的な機能をつくり、郡部の医療サービスを向上できます。」

現状では、旭川周辺の町村に住む人が何らかの体調不良を訴え、また、病気にかかった場合、旭川医大など公的な病院に出向き、何時間も待たされ診察は数分、その後、検査のために何日も通うという非合理なことが繰り返されている。院長の目指すネットワークが完成すれば、そういった非合理が解消され、郡部の医療レベルは確かにアップする。
 実現のために同クリニックでは医療機器大手の協力を得て電子カルテの開発に取り組んでいる。 大病院での導入例はあるが、複数の診療所をネットするシステムは国内にはまだなく、内外から注目されている。

 こうした革新的なシステムづくりと同時に、地域に密着した訪問医療の充実にも努めている。 来院できない寝たきりなどの患者さんに対応し、この分野でもハイテク機器を駆使。 開発されたばかりの携帯型心電図などを持参し、データーをメモリーカードに記録し診療に生かしている。
「町が建物を建て、民間の医療機関が入るという“町立民営”でスタートしました。①高い医療技術②介護保険に対応した医療③地域密着・・・・・この三点に重点を置き、これからも高度な医療サービスを提供していきます。」

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